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もったいないメーカー、リーベッド

リーベッド(関西ベッド)、このメーカーも10年くらい前に廃業してしまったメーカーです

弊社ベッド館がオープンする以前からの付き合いで、広島県に本社を置く、中堅の国内ベッドメーカーでした

現在弊社のベテランスタッフ、パンチョ小濱氏はこのリーベッド出身で、同社廃業に伴い我々がスカウトしました

リーベッドの親会社は山口県岩国に本社のある 「カシワバラコーポレーション」 外壁塗装のメーカーは中国地方で№1

可能性としては、もし現在廃業せずに存在していれば、今のアンネルベッド的ポジションで弊社は付き合っていたと思います

リーベッドが存在した当時の弊社ベッド館の売り上げは、現在の4分の1程度

その当時に、弊社が現在の弊社であれば、カシワバラもリーベッドを部門閉鎖しなかったかも しれません

・・・・・と言ったら生意気かな

廃業に至る数年前、リーベッドの社長に就任された方 (お名前は失念してしまいました) その弊社に対する方針は

「新井さん、とにかく販売して数字を上げてください」 というもので

忘れもしないのは、当時アンネルベッドが弊社に提供していた、国産の最安値のポケットコイルマットレス (シングル29800円)

それに対抗して、もっと格上の商品を無理して29800円で販売できるように弊社に提供したこと

理由を尋ねると 「アンネルベッドに売り上げを取られるくらいなら」 と闘志むき出しでした

後に弊社の社員となったパンチョ小濱氏にそのことを尋ねてみると

「あれはリーベッドの意地の価格で、ハッキリ言って原価を下回っていました

今や身内で、もう廃業してしまったメーカーの事でウソをつく必要はなく、これは真実だと思います

リーベッドのマットレスを当時購入された方は、ずいぶん得されていると思います

しかし当時の我々は、完全にブランドベッドメーカーの洗脳に引っかかっており

リーベッドの価値を見出せなかったことが、今でも悔やまれます

マットレスだけでなく、ベッドフレームも当時としては斬新なデザイン・・・ 今ならこのフレーム、売れると思う

と思い出されるデザインも何種かあったりしますね

宮中ベッド(フロンティアベッド) 昔話するためだけに書いてるんじゃないですよ

宮中ベッド(忠だったかも?) というメーカーがあった

その宮中が、主に販売していたアイビーベッド(シモンズの西日本代理店) の倒産を受け、名前を改め 「フロンティアベッド」として

弊社に営業をかけてきた

やってきた営業マンとその上司は、アイビーベッドの元社員、当然付き合いも長いので、気心も知れている

何台か展示したが、内心 「苦戦するだろうなぁ~」 と危惧していた通りほどなく廃業してしまった

まぁフロンティアベッド自体、マットレスの製造工場を所有していたが、いわば 「合体縫製」のみを行う工場で

バネは自社で製造せず、下請けメーカーから仕入れ、それを 自社工場で 「合体縫製」していた

しかしフロンティアは、あくまでバネなどは 「日本の下請スプリングメーカーから仕入れていた」

中国などからバネを仕入れ、日本国内の工場で合体縫製だけを行い、日本製として販売する

「なんちゃって日本製」 は作っていなかった

弊社ヘッド館はこの 「なんちゃって日本製マットレス」を反則ととらえ、忌み嫌いますが、世間的に一応ルール上は合法

フロンティアベッドが、なんちゃって日本製マットレスを導入していれば、他メーカーとの価格競争にも優位に立て

かつ莫大な利益も生み、ひょっとして今でも存続したかも ウチは付き合いやめるけど

廃業後、そのフロンティアベッドの 「合体縫製工場」 は 「グランツ」 が買収しました








東邦マットレス

和歌山に 「東邦マットレス」 というベッドメーカーがあった (多分廃業しているはず してなかったらゴメンナサイ)


大阪の総合家具問屋 大谷悦三商店から紹介を受け、東邦マットレスが営業にやってきた


礼儀としてメーカーと直接取引するのではなく、大谷悦三商店を通しての取引を行うつもりだった


しかし待てど暮らせど大谷さんからのアクションはない   しびれを切らしていると


東邦マットレスから営業マンがやってきて 「直取引をしましょう」 と言う


「大谷さんは」 と尋ねると。   どうやら大谷悦三商店さんはベッドが嫌い というか興味がないみたい


という事で、直取引の交渉となった、しかしやってきた営業マン、どことなく抜けているような、ボ~っとしたむさ苦しいオヤジ

しかし、初取引分は 「委託販売」(売れてから支払う) でよく、3台ほどベッド館に展示となった


その 「むさ苦しい営業マン」 が土日は応援販売に入りたいと言う


依託で展示してもらった手前、いやとも言えずОKしたが  「こんなオッサン、ホントに接客販売できるんかいな


と思っていた・・・・・・が、ふたを開けてみるとこのオヤジ、ムチャクチャ接客販売が上手い


3台しかない自社商品をフルに使い、かなり売り上げた


たくさん売ってくれるので、 「もう数台展示しましょうか」 と尋ねると  「いや3台で十分ですよ」 という


これは自分の人を見る目がなかった  しかしいい人が来てくれたものだ・・・と思っていたら


その営業マンは、フライぺートな事情で東邦マットレスを退職してしまった


ほどなくして代わりにやってきた別の営業マン、見てくれは前任者より良い・・・・・が、彼が最初に発した言葉が


「土日に応援販売に入りたいが、何台展示していただけますか


そこで前任者の話をすると 「話にならない」 とばかりに営業に来なくなり、違う家具屋にアプローチをかけていると


人から伝えきいた。 そのころの弊社ベッド館は売り上げ2億円程度のカスみたいなベッド屋さん、引き留めるほどの力はなかった


それ以降、とんとメーカーの話を聞かなくなり、廃業したと聞いた


どことなく中島らもに似た、ぼ~っとした感じの営業マン、今どこで何をしているだろ 


彼なら今、そこら辺の大型家具店から 「マネキン」として引く手あまたで、いい給料もらえると思うけどなぁ~

気分悪いメーカー ファニーベッド


今だから実名で話せるシリーズ

第一回はベッドメーカーの 「ファニーベッド」 です 現在は廃業

新潟に本社のあったこのメーカー、もともと我々の関西圏に対しては、あまり販路を持っていなかったメーカーで

大阪の家具問屋さんを介して、細々と関西圏で商売をしていました

今だから言えますが・・・ 私はこのメーカーが 大っ嫌いでした

商品は良くも悪くもないという感じでしたが、社風というか営業マンもその上司も 大っ嫌い

変に自信があるのか  何か勘違いしているのか とにかくこちらの癇に障る行動、発言が多かった

このメーカーさん、他のベッドメーカーが商品価格を 「マットレス」 と 「ベッドフレーム」 の二つに分けて

価格表示したのに対し (昔はセット販売が当たり前の時代がありました) このファニーベッドは、基本的に最後の最後まで

「セット販売」を貫きました

最初に弊社ベッド館がこのメーカーの導入を検討したとき、確か当時のファニーベッドの課長だったかな・・・その人に尋ねました

「マットレスとベッドフレームのそれぞれの価格ってあるんですか」 「あるのなら出してください」 と尋ねました

すると課長は、明らかに嫌そうな顔をしながら 「出せることは出せますが・・・あんまりやりたくないですねぇ~

そして 「どうせウチのフレームに、中国製の安物のマットレス搭載して販売しようと思っているでしょうけど

そんなことされたらウチのブランド名が下がるんですよねぇ~」 と、こんなこと堂々と私に言い放ちました

私は 「何勘違いしてるの あんたとこの価値の無いマットレス取っ払って、違う有名メーカーを搭載しようと思っているのに

と思いましたが、当時20代の私は、年配の課長にそれを言うのをグッと飲み込みました (今ならムチャムチャに言ったかも

そんな事もあり、その時はベッド館へのファニーベッドの導入はしませんでした (マットの載せ替え不可なら、価値無しと判断)

そしてそれから10数年の時間がたった時、関東圏の大型家具店 「S」 が大阪に出店進出を果たしました

ファニーベッドは 「S」 が積極的に販売していたベッドメーカーの一つ

「S」の関西進出に伴い、ファニーベッドも大阪に営業所を始めて構え、「S」以外の関西圏の家具店にも販促営業活動を開始しました

人づてに 「社風も営業マンの気質も、昔と変わっていない」 と聞いていたので、弊社は導入しませんでした

必要性は全く感じなかったし・・・

ファニーベッドの看板商品 「ガス圧開閉式の収納ベッドフレーム」 これはドリームベッドが元祖でしたが

後発でファニーが販売を始めると、ある程度のシェアを取っていました

当然 「S」 においても売れていましたが、次第に「S」がファニーベッドのガス収納から、ドリームベッドのそれへと切り替えました

ドリームベッドに大きなシェアを奪われたファニーは窮地に・・・  そして疎遠になっていた弊社ベッド館にまで売り込みをかけてきました

当然ファニーの窮状を私は知っていたので  「さすがの高飛車営業も少しは改まったかな」 と思っていましたが

ぜ~んぜん改まっていませんでした  なんと自社のフレームに他社メーカーのマットレスを載せ替えする場合

前代未聞の 「マットレス載せ替え料」 を請求するほどでした・・・・・ そんなメーカー聞いたことない

弊社に来たファニーの営業マンも、私の嫌いなタイプ  

彼が言うには 「マットレスとフレームを3種類展示導入すれば、特別価格での提供が可能になります」

300台の常設展示がある弊社、3台くらいの展示ならОK それで今後の仕入れも全て特別価格になるのなら・・・

と、導入する3機種を指定し、商品の供給される日までの何日かが経過したとき、お客様から 「ファニーベッドが欲しい」と

問い合わせがありました

既に機種を指定して、後は導入待ちの段階なので、「展示はまだしていないが、当然特価での提供がある」 と考え

それを踏まえての価格提示をすると、他店より安かったのか、あっさりと成約いただきました・・・とここまでは良いのですが

営業マンに電話をかけ、売れたことを告げると・・・   「まだ3機種導入前なので、特別価格にはなりません

はぁ  展示はしていなくても、既に発注して入荷待ちの段階・・・ 展示しているのと同じではないのか

と、食い下がりましたが  「展示前なのでダメ  提供価格は普通の価格となります」 の一点張り

電話口でしたが、まるで 「残念でしたー」 と言わんばかりのいじわるな口調に、私は

もういい 通常価格で入れてくれればいい・・・しかし3機種の展示導入は無かったことにしてくれ

・・・たとえメーカーのそういうルールがいかに厳格でも、もう少し言い様、対処の仕方があってもいいはず

「会社のルールで申し訳ないですが・・・その代わり何か別の事でお返しします・・・ひとつ借りにしてもらえませんか

こういう風に言う頭はないのか   それともよほど自社のブランドに、根拠のない自信があるのか

・・・その後、大方の予想通りファニーベッドは売り上げが振るわず、廃業となりました

まぁ当然ですね

ところで、ファニーベッドに関してはいまだに 大きな疑問が・・・ 

ファニーに 「ベッドフレームはどこ製ですか」 と尋ねると 「日本製です」 と回答されたのですが

何度か販売したフレームが入荷した際、梱包しているダンボールが、海外製のそれと同じような・・・

海外製のダンボールは、日本製のそれと違い 「独特の色、質感、匂い」 があります

ファニーのフレームの梱包ダンボールはその海外製のダンボール材のそれ・・・のような感じ

およそ多くの他社メーカーの日本製のベッドフレームで、あの種のダンボールを使っているメーカーはありません・・・


まぁ今となってはどうでもいいですが  気分の悪い思い出だけが残る、ファニーベッドでした
  
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のーちん

Author:のーちん
新井家具ベッド館の店長ブログです。
ベッドに関する情報を中心に綴らせていただきます。
枚方家具団地にある300台以上展示の新井家具ベッド館HPも是非ご覧になってください。
お買い得なベッドをご用意してお待ちいたしております。


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